就活時にいちばん大切にしていたのは“人”。
面接時の受け答えが自然にできたことが入社の決め手。

合併まえの旧伊藤忠システックに新卒で入社してからずっと、プラスチック関連機器の部署に所属しています。業務としては製造機械の輸入販売で、欧州や台湾を中心とした海外メーカーの機械を国内大手化学会社へ紹介し、仕入れから機器納入、回収まで一連の作業に携わります。もともと、父が商社勤めで、幼少期に海外に住んでいた経験があり、「将来は海外につながる仕事がしたい。グローバルに活躍したい」と思っていたので、商社を志望していました。いくつかの商社を受け、選考が進むなかで、いちばん自分らしく面接の受け答えができたという印象があり、入社を決めました。

入社後は、(旧伊藤忠システックの)本社があった大阪で3年間関西エリアを担当し、2018年からは東京支社(※現在は合併し、伊藤忠マシンテクノス本社)に異動。それからは、関東エリアを担当しています。転勤当時の東京支社は人数が少なかったため、ひとりひとりの責任も重く、苦労しましたし、仕事に対する意識も変わり、自分にとっての転機となりました。

ここ2年は、コロナの影響でまったく海外出張に行けず、Web会議の機会が増えました。海外メーカーとのやりとりがスムーズになり、効率的になった反面、お客様に機械の試作やテスト運転を実際に見てもらえず、プロジェクトの進行が遅くなることも…。今年8月からは、海外出張が再開し、つい最近もドイツに2週間ほど行ってきました。(※取材は2022年11月上旬)これまで、海外出張は月1回程度でしたが、Web会議をうまく活用できるようになったので、今後は頻度が半分くらいになりそうです。

自分の強みは、業界に関する知識量。
ネットを活用し、最新情報を毎日収集しています。

仕事をするうえで気をつけていることは2つあります。1つは、お客様のニーズをしっかりと聞くこと。お客様に対しては、「この商品がいいですよ」と、こちら側から発信することが多いので、本当に求めているものがどんなものなのか理解するため、きちんとヒアリングを行うようにしています。もう1つは、説明時に、メリットとデメリットを必ず伝えることです。機械の仕様が想定外だったというようなトラブルやミスコミュニケーションが起きないよう、正しい情報をお伝えするようにしています。

情報収集は毎日しています。機械に関する情報はもちろん必要ですが、私がより重要だと思っているのは、業界に関する知識です。お客様は、実際に機械を扱っている“プロ”の方。そんな方々には、私たちから機械の話をするよりも、例えば「競合がいまどんなことをやっているのか」といった最新の業界情報をお伝えしたほうが信頼を得られます。

入社して8年目ですが、ここ2・3年は国際的にも業界内の関心が高まっているプラスチック廃棄物に対して、リサイクルという分野で携わっています。リサイクル関係は、欧州のほうが、技術が進んでいるので、最先端に触れる機会も多く、やりがいを感じています。また、海外メーカーとの打ち合わせ時にいろいろな情報も仕入れられます。リサイクル関連の情報量や理解度は社内でも高いほうではないでしょうか。これからの時代は、スペシャリストが生き残る時代だと思うので、会社の中で自分がいちばん理解しているという分野をもちたいと思っています。なので、今後もリサイクル分野をのばしていきたいですね。

日本から世界へ。海外駐在で、
もっとグローバルに規模を広げていきたい。

将来的に、海外駐在は経験したいです。海外駐在中は、新しい技術の調査や新規メーカーの発掘も行いたいと思っています。現在携わっているプラスチックリサイクル分野において、欧州の技術や市場が、日本よりも先行しており、先日ドイツで開催された世界最大のプラスチック展示会においても、リサイクルに関わる欧州企業が多く出展されていました。新しいメーカーや技術を日本市場へ、いかに早く展開できるかが今後重要になってくると思います。

この仕事は、自分の意見をしっかり主張できる人が向いていると思います。というのも、お客様の意見とメーカーの主張が違うというようなケースが多々あるので、そういった部分でしっかり自分をもってやっていく必要があるかな、と。それと、私の場合でいうと、先輩の助けを借りることもありましたが、1年目の夏くらいからわりと業務を1人で担当することも多かったです。基本的には、それぞれ個の力を発揮している社員が集まっている会社だと感じます。

個人的に、就活は“戦い”だと思っています。いろんな人に話を聞いて、やってみたい仕事を想像したとしても、実際に働いてみないとわからない部分が多いです。どういう人が求められているのか読み解き、何をアピールすればまわりと差がつくのかを考え、勝負にいかに勝つか…。いまの時期は内定を勝ち取る準備をするに尽きると思います。がんばってください!

※この記事は2022年12月のインタビュー当時の内容となります。