2022年4月に、工作機械、産業機械、食品・医薬品機械などの販売およびプラント・エンジニアリングビジネスを展開する“伊藤忠マシンテクノス”と、繊維機械、不織布機械、プラスチック・二次電池・電子半導体関連機械の販売および技術サービスを展開する“伊藤忠システック”が経営統合して、新生“伊藤忠マシンテクノス”が誕生しました。 私たちは、あらゆる分野の機械を扱う技術志向の機械商社として、地球環境や社会環境への対応を最重要課題のひとつとして捉え、持続可能な社会の実現に貢献します。
当社の扱う機械は多種多様で、大きく4つに分かれます。(1)アパレル生地のみならず、産業資材まで利用される繊維機械・不織布機械、(2)精密微細加工から製鉄や航空機製造まで、さまざまなものづくりに使われる工作機械、(3)プラスチック成型、包装材から携帯電話用の薄膜成型などの産業機械、(4)生鮮食材や精肉などの食材加工や飲料に関わる食品機械および医薬品関連機械です。 また、これらのものづくりの生産過程で生まれるさまざまな製品の端材を選別・リサイクルをする機械も提案するなど、当社のフィールドは本当に幅広いといえます。
今日では、お客様のニーズを捉えることはもちろん、サステナビリティの観点や環境に配慮した機械が求められる傾向がますます強くなっています。SDGsやリサイクルなどのキーワードに対し、いち早くアンテナを立てて、ベストソリューションを提案していく必要があります。当社は、機械の提供はもちろんのこと、自社のエンジニアリング力を活かして、工場の最適な製造ラインを考え、省人化エコ、リサイクル併用、そして手厚いアフターメンテナンスの実施など、お客様の幅広いご要望に応えることができます。これは数ある機械商社の中でも、技術志向の機械商社である当社が持つ大きな特長といえます。 この強みを活かして、明日、そしてその先に繋がる機械を提供していくことが我々の使命であると考えています。
〇商社の財産は「人」
商社の財産は「人」です。当社は国内では東京、大阪、名古屋、広島、今治、熊本、長崎、札幌、帯広に、海外ではアメリカ、ドイツ、台湾、中国、メキシコ、パキスタンに拠点があります。日本のみならず、世界中に取引先がある、グローバルでグローカルな企業です。皆さんには、世界のどこに行っても、「あの人はできるな」と思われる伊藤忠マシンテクノス(MT)人材になってほしいと考えています。
〇一騎当千
できる人が1人いれば、普通の人が100人、いや1000人かかってもできないことが、スッとできてしまうことがあります。私たちは、そのようにビジネスを牽引できる可能性のある人を求めています。常に自身で考えて、次の一手を打つことができる人材になれるよう、入社後はさまざまな研修カリキュラムで個人の成長をバックアップします。
〇人は石垣、人は城
今ほどお伝えした個人の能力も大切ですが、企業は多くの人々との協働で成り立っています。周囲とのコミュニケーションを欠かさず、そして助け合う心を持つことが不可欠です。 個の能力と周囲とのコミュニケーション、これらのバランスを持って働くことができる人が、当社で活躍できる人材だと考えています。
〇築城3年、落城1日
私の仕事におけるモットーをお話しします。まず誠実、そして正直であることです。信用や信頼を得るには長い時間がかかりますが、その信用は一瞬にして崩れ去るものです。嘘、ごまかしは一切許されません。 次に、諦めないことです。何事も簡単にスムーズにいくというわけではありません。人生は、ときに厳しい環境のときもあります。これは仕事も同じです。それに耐えうる強い心を必要としますが、入社してから得るさまざまな経験を通じて、その心を育ててほしいと思います。経営陣や上長、先輩社員が全力で支援します。
〇一燈照隅
最後に「一燈照隅」という言葉があります。一個の灯(ひとりの力)がその一角を照らすという意味ですが、あなたの頑張りで社会のどこかの一角が豊かになる、そのような人がひとりでも多くいる会社が社会に貢献する会社です。当社はそのような人材を求めています。
働き方改革が進むニューノーマルの時代、“働き方”はその業種や業態の数だけ存在します。
当社の基本方針は社員にとって働きがいのある会社で、活躍する人材が性別や年齢を問わず、きちんと報われる会社にしていきたいと考えています。
2022年4月の経営統合時に新しい人事制度を立ち上げ、特に勤務体系の多様化を進めました。朝の始業時間を変更できる時差出勤を導入したのがその一例です。朝早く出社すれば、その分午後早くに帰ることもできますので、プライベートの用事や自身のリフレッシュ、また育児や家事にも柔軟に対応できるため、多くの社員が活用しています。当社は、残業を推奨していません。社員の健康を考えて労務管理を徹底しており、「夜は早く帰り、朝早く出社して効率的に働く」朝型勤務を推奨しています。 また、育児休業については、女性は全員が取得、また男性においても数年前から取得する社員が増えており、会社も積極的に推進しています。
今後もニューノーマルの時代に対応して、さまざまな制度の見直しやアップデートを続け、社員にとって働きやすく働きがいのある会社を目指していきます。
※この記事は2022年12月のインタビュー当時の内容となります。