H・Y 2018年入社
法学部卒。大学で国際政治学を中心に、様々な国・地域の体制を学ぶうちに諸外国に興味をもち、出張・駐在のある商社を志望。欧州・北米メーカーの機械設備の輸入販売業務を行い、業界は多岐にわたる。仕事をしていくうえで大切にしているのは、“バランス力”。メーカー・客先のみならず、社内・業者など多数の立場の人をまとめ、全方位納得・満足できる形を取るため、日々調整に勤しむ。若手社員の中心的存在で、上司からも一目置かれている。
1年目 産業機械部門に配属
輸入プラント機器を扱うチームに配属される。部品関係取引を中心に、新規3Dプリンター商材の主担当などを通して経験を積む。
2年目 大型案件を引き継ぐ
自身の指導社員の異動により、多くの案件の主担当を引き継ぐ。ドイツ・オランダ・日本の大型三国貿易案件の主担当となる。
3〜4年目 各種個別案件の担当
多数の案件を主担当として任される。コロナ渦の影響も受け、メーカーのサポートなしで多数の現場対応・トラブル対応を経験。現場力を身につける。
現在 大型プロジェクトのマネジメントを務める
数億円規模の大型案件を受注。主担当として案件を総括しながら進行中。また、自身の指導社員を務める。
M・K2022年入社
理工学部物理学科卒。大学時代は、主に超電導に関する研究を行っていた。就職活動では、グローバルに活躍できる、裁量権の大きい仕事をしたいと考え、商社を志望。技術志向の伊藤忠マシンテクノスにおいて、専門性の高い技術力を生かした営業で、ものづくりに熱い思いを持っている技術者の力になりたいと考えて入社を決意。現在は、プラント業界を担当し、先輩社員の指導のもと、少しずつスキルを習得しているところ。座右の銘は「雲外蒼天」。
入社直後 新入社員研修を受講
議事録の取り方や英語のメールの書き方など、仕事の基礎を同期とともに学ぶ。社内のルールを各担当者から教わる。
2ヶ月目 産業機械部門に配属
産業機械の中でも、プラントに関する商材を扱うチームに配属される。まずは、社内手続きのルールから商品知識まで、幅広い内容の基礎を築く。
5ヶ月目 部品取引を主にひとりで担当
先輩社員に助けてもらいながらも、部品取引の一連の流れを習得する。少しずつひとりで対応できる範囲が広がる。
現在 海外メーカー担当者のアテンドを経験
工場の定期メンテナンスのため来日した海外メーカー担当者をアテンド。現場で機械本体を実際に見ながら、商品知識を深める。
--指導社員Hさんと新卒入社のMさんは、一緒に働く場面も多いかと思います。現在担当されている商材はどんなものですか。
M・K「業界としてはニッチですが、廃タイヤの破砕機を中心に取り扱っています。捨てられたタイヤを砕いてチップ状にすることで、ラバーチップとして人工芝のクッション性を高めたり、石炭や木材の補助燃料として再利用したりすることができます。化石燃料を敬遠する環境が追い風となり、次第に需要が高まっていくと思っています」
H・Y「もう少し詳しくいうと、“リサイクル”というキーワードに強いのが私たちの部署です。例えば、回収したペットボトルを再生ペットボトルにするためのリサイクル工場に機械設備を販売しています。再生ペットボトルになる材料を貯蔵するためのサイロや搬送ライン、再生ペットボトルを製造するための生産設備を入れたりしています。世界的にもリサイクルを推奨する動きが重要視されていて、すべてのプラスチックについて、一回使ったものを燃やすのをやめ、何回も使える仕組みづくりをしよう、という考えが進められているんです。そう思うと、かなり重要な仕事だと思います」
--世界的に重要視されるジャンルに携わることに対してどう感じていますか?
M・K「私は、入社したときから、日本にはないオンリーワンの海外の技術を持ってくることができるという点に魅力を感じていました。入社して、実際にそういう機械や納入された現場を目の当たりにできることに、すごくワクワクしています。ただ、営業としては部品をイチから覚えるのが、機械という商材を扱う上で大変なことだと感じています。大学で機械についてほとんど勉強してこなかったので、相手にしっかり伝わるレベルにたどりつくまでに苦労しています。これから経験を重ねて、知識がついて、イチから説明したものが売れたときに、達成感や商材の面白さをさらに感じられるんじゃないかなと思っています。なので、それを信じて向上心を持って日々業務に励んでいるところです」
H・Y「商社の仕事自体、元々営業パーソンがひとりでやる業務の幅が大きいんですけど、規模が大きくなれば、その分業務量も業務幅も広くなります。成長につながりますし、やりごたえもかなりありますが、そのなかでしんどい思いも苦労もしますね。もちろんプレッシャーはありますけど、最後は『どうにかなる!』と思って対応しています(笑)」
--MさんからHさんに聞きたいことがあるそうです。
M・K「自分が5年目になったときにHさんみたいになれるのか、同じところにたどり着けるのかなと思う瞬間があります。どう行動したらHさんのように成長できますか?」
H・Y「1年目で出来ないことが多いのは当たりまえ。正直、この仕事は苦労した分だけできることが増えていくので、それをどのくらい積み上げていくかなんじゃないかと思います。Mくんは、1年目として、まずは着実に仕事をするなかで、苦労して、その分できることを増やしていくのがいいと思うので、いまのまま、頑張ってもらったらいいと思います。思い返してみると、私の場合、2年目で指導社員がドイツに駐在してしまって、その案件を全部自分が回すことになってしまったという苦労がありましたね(笑)。ひとりで考えて苦労した分、仕事の幅を広げていけたのかなと思っています。そこまでではないにせよ、Mくんが2年目になったら、考えて対応する仕事がもっと増えると覚悟しておいてください(笑)」
M・K「まだ序の口ってことですね…。Hさんみたいに周囲の期待に応えられるよう、まだまだ頑張らないといけないですね」
--Hさんは、いままでの経験を、どうMさんに還元していきたいと思っていますか?
H・Y「自分の指導社員が、細かく厳しく指導してくれる人だったので、苦労はしたけど、その分成長できたと思っています。またそれとは逆にいまの部長が、部下に対して『俺が責任取るから、とにかくやってみな』と現場で経験を積ませることを大切にするタイプなので、その両者から感じた大切なところを還元して教育しているつもりです。大切なところは要点をつかんで細かく教えたり確認させたりするけど、最後はこちらがなんとかするからやってみな、と言えるようにすることを心掛けています」
M・K「自分が元々理屈っぽいんですが、細かいところを質問してもHさんは丁寧に、理解できるまで説明してくださるので、分からないところを払拭でき、毎回スッキリした状態で業務に励むことができます」
H・Y「Mくん、細かいんですよね。理解できないと噛みついてくるときあるんですよ(笑)。でも自分も細かくいろいろ言うので(笑)。そこはわかるまで説明をくり返して、理解してもらっていると思うので、性格的には合っているのかもしれないですね」
--お互いの第一印象はどうでしたか?
M・K「Hさんとは、入社時の研修時期に、指導社員との顔合わせで初めて会いましたよね。仕事ができそうなオーラが出ていたので、この人だったらついていけそうだなと思っていました!」
H・Y「Mくんは、とても緊張している雰囲気があったので、気を遣えるというか、まともな人だな、という印象でした(笑)」
--せっかくだから、これを機に「ここを直してほしい!」というところがあれば、お互いどうぞ。
H・Y「あんまりないな~。基本仕事はマジメだし、飲み会などの社内交流にも積極的だし。現場で苦労をしながらも、任されたことをしっかりやる責任感があるので、いまのところはよくやってくれていると思います」
M・K「僕も特にないですけど、プライベートでもう少し交流が欲しいです…! Hさんが率先して色々企画してくれるタイプなので、僕とHさんの2人とかだけじゃなく、若手の交流をより増やしてくれるとありがたいです」
H・Y「Mくんとは扱う案件も同じで、2人で出張に行くこともあって、一緒にいる時間が長いんで。もう十分でしょう(笑)」
M・K「もっといろいろな人と交流できる機会も含めて、という意味で、お願いします! あと、なかなか話すきっかけのない30代以上の方々との懸け橋になってくださると、よりうれしいです」
H・Y「求めるね~(笑)。手数料もらおうかな~」
--職場はどんな人が多いですか?
H・Y「個性が強い人が多いですね。若手同士で飲みに行くことも多く、仲がいいですよ。同期と飲むときは、会社について『もっとこうしたほうがいいのに!』と話すこともあります。ただ言っているだけだと、飲み会の愚痴になってしまうので、改善についての意見は、上司や周囲に提案し、チーム一丸となって改善を図るようにしています」
--5年目で指導社員になり、数多くの案件を担当するHさんですが、今後はどうなっていきたいですか?
H・Y「私自身は、若手と中堅の間くらい。まだ自分も足りないことがいっぱいあると思うので、もっと大きい仕事をしたいですね。組織には、“稼ぐ”側の人間と“育つ”側の人間と、“管理する”側の人間がいると思っています。いまは、着実に“稼ぐ”人間になって、かつ部下に教えられる人間になっていけたらと思っています」
--Mさんにはどんなことを期待しますか?
H・Y「Mくんは、いまは“育つ”のが仕事だけど、これから少しずつ、育ちながら稼ぐ人になる方向に意識をシフトしてもらえればと思います。商社パーソンとして、どうやったら稼げるのか、数字が出てくるのかを意識しながら成長してほしいです」
M・K「いまはまだ、育つ側として、聞いてばかりの状態ですが、会社にいるうえで、結果を残さなければいけないのは確かだと思っています。まだまだ機械について学ぶことに積極性のベクトルが向いているなかですが、これからはその方向を、お金を稼ぐというところにも向けられるといいなと感じています」
H・Y「うちの部は失敗しながらいろいろ学んでいきなさいという方針と、新入社員をみんなで成長させようという文化があるのは感じていると思うから、その環境を活かしながらこの調子で頑張ってくれたらいいと思う。『まずやってみな』と言ってくれる部長や、メーカー出身で機械知識をたくさん持っている人たちがいて、若手の面倒を見ようとしてくれる人がいっぱいいるという点で、育つ環境としては一番だと思っているからさ。もっと具体的なところでいうと、まずは部品をしっかりひとりで売れるようになるのが第一。それができるようになったら、より業務幅の大きい機械本体の販売にどんどん挑んでほしいですね」
--最後に、このサイトを見ている就活生にメッセージをお願いします。
M・K「分野を問わずいろいろな機械を扱えるという意味では、間違いなくとても面白みのある商社です。機械が好きで、チャレンジ精神が旺盛ならピッタリの会社だと思います。そして、なにより伊藤忠マシンテクノスは、私自身が配属された部というのもあるかもしれませんが、育つための環境が整っていて、人にも恵まれているので、入社してとてもよかったと感じています。入社する1社で自分がその先どんな仕事に情熱を注ぎたいのかという人生の方向性が定まると思います。学生で時間がたくさんあるいまだからこそ、一度しかない人生を決めるものだと思って、後悔のないように、就職活動に向き合ってください」
H・Y「当社は新卒で商社を希望している人にとって、すごくいい会社だと思います。商社の営業として、やる仕事の幅が広いので、その経験がしっかり身につきますし、個人レベルではとてもできないような金額規模の大きなビジネスに若手のうちから携わらせてもらえるのも魅力だと思います。自分を成長させたい、大きい規模の仕事をしてみたい、という人に当社はもってこいだと思います。あとは、この先機械が不要になることはなく、継続してビジネスができる業界なので、ひとつ選択肢に入れてもらうのもいいのかなと思います。
最後にいえるのは、大学生活を悔いなく楽しんでから会社に入ってくれたら!それが一番ですね!!」