• O・N2012年入社

    理工学部電気・情報生命工学科卒。大学院では、癌の特効薬に関する研究を行っていた。就職活動では、研究室に閉じこもり、テーマを狭く深く掘り下げていく仕事より、もっと大きなフィールドで自分の可能性を広げるような働き方に魅力を感じ、商社を志望。担当顧客は、食品メーカーや医薬品メーカーなど。理系のバックボーンを武器に躍進する期待の星。

  • I・S2008年入社

    経済学部経済学科卒。工具商社での6年間の勤務を経て、伊藤忠マシンテクノスへ。転職活動では当初はメーカーを志望していたが、面接での「うちは商社だけれどメーカーに近い仕事ができる」という言葉に示唆を得て、入社を決意。現在は、弱電メーカーなど精密機器業界をお客様に持ち、盛岡から大阪まで東日本を中心に各地の工場を飛び回っている。座右の銘は、「好きこそものの上手なれ」。

  • S・Y2006年入社

    法学部法律学科卒。専門知識を身につけたいという一心から機械系メーカーや商社を志望。その個性豊かなバックグラウンドが買われ、伊藤忠マシンテクノスに入社した。お客様は、主に製紙メーカーを担当。座右の銘は、「三歩下がって師の影を踏まず」。中堅のポジションになった今も初心を忘れることなく、常に先人に敬意を払いながら謙虚にアドバイスを受け入れ、成長を遂げている。

アンテナを広げて、新しいことにチャレンジをする。

--入社して1年半。研究畑で育ったO・Nさんにとっては、これまでやってきたことの真逆ともいえる営業職。いろいろ課題に感じることもあるんじゃないでしょうか。 O・N「実はあんまり深く考えたことがないんですよ。どちらかと言うと、最終的に何とかなるかという感覚でやっちゃうタイプ。もちろんまだまだわからないことは多いけど、何か行きづまりを感じるほどのことは、そんなにないんです」

--何か新人ならではの失敗談とかありますか? O・N「うーん(笑)」

I・S「お客様が、自分よりも前任の営業ばかり可愛がってやりにくいとか?」

O・N「あんまりないですね」

I・S「何や、つまらんなあ(笑)」

S・Y「僕はあるよ。出入り禁止になったとことか、いっぱい(笑)」

--そうなんですか? S・Y「それはもう。営業をやっていれば、やっぱりいろいろあります」

--ぜひ先輩のおふたりに聞いてみたいのですが、伊藤忠マシンテクノスの営業職に必要なものって、どんなものがあるんでしょうか? S・Y「それは僕が教えてほしいくらいです(笑)」

I・S「確かに!」

S・Y「でもひとつ言えることは多様性でしょうね。多様な物事に対応できる能力。言い換えれば、オープンマインドと言ってもいい。商社の仕事はいろんな人と関わります。いろんな人がいろんなことを言ってくるので、それぞれの意見を受け入れる指向性の広さを持ってなくちゃいけない」

I・S「あとは行動力ですよね。言われたことをこなすんじゃなくて、自分で自分の仕事を見つけてこなくちゃいけない。そのためには、未知なる領域に自ら足を踏み入れることが重要です。時代が変われば、世の中のトレンドも変わる。そうなると、商社としてビジネスをする相手も絶対に変わってくる。ちゃんと時代の流れにアンテナを張って、ここは売れるんじゃないかと思える客先を自分で開拓していかないといけないなと思っています」

S・Y「そうだね。新しい分野、新しい市場、新しい取引先、いろんなチャンスがある。これまで蓄積したスキルやノウハウにこだわらず、新しいことにどんどんチャレンジしていける柔軟で強靭な精神が、僕たち商社パーソンには求められていると思う。本音を言えば、ひとつのことに凝り固まって、同じことを繰り返してる方が楽。でも、それじゃ時代に取り残されるだけ。日々の業務に追われて、なかなか実践できる時間がないけれど、広く先見的な動きをしていかなくちゃいけないなと、今話しながら再確認しました(笑)」

点と点を線に結ぶのは、自分のマインド次第。

--これまでの仕事の中で特に印象的だったエピソードは何かありますか? S・Y「やっぱり新人時代の思い出が印象的ですね。入ってちょうど1ヶ月目くらいのことだと思います。靴の箱のような固い型紙をつくっている会社さんがあって、僕はそこの担当になりました。お客様は生産性の向上のために、もっと早く、しかも設備を汚さずに紙を乾燥できる機械を探していて。まだ新人だったからいろいろミスもあったし、商談を取りまとめるのには本当に苦労したんですが、僕の提案した赤外線の乾燥機を注文してもらったんですよ。あの時は本当に嬉しかった。今でもそのお客様は担当させてもらっています。部署異動が多いから担当者はコロコロと変わるんだけど、逆にその度、異動先の方を紹介していただいたりして、僕自身の人の輪も広がった。新人の頃って、自分のやっている仕事が点と点でしかなくて、ちゃんと先につながっているのか見えないことが多いじゃない?僕はこのお客様との関わりを通して、点と点を線に結ぶのは自分のマインド次第なんだということを学びました」

I・S「僕はちょうど入社3年目くらいの時ですかね。あるメーカーと協働して展示会に出展したんですよ。そこである担当者の方と知り合って。その人は宇宙関連の開発をされていた。それで、僕たちの提案した洗浄機に興味を持ってもらえたんです。恐らく1年くらい、ずっと追いかけていたんじゃないでしょうか。ようやく受注が決まった時は、メーカーからも感謝してもらえたし、社内でもすごく評価してもらえた。やっぱり顧客を新たに開拓してくることって、価値のあることなんですよね。この仕事は、普通に暮らしていたら知ることのできない「ものづくり」の裏側が覗ける。そういう面白さがつまった仕事だと思います」

お客様を納得させるには、理系的思考が重要。

--理系と営業。一見すれば直接的に結びつきにくいものかなと思います。実際に仕事をしている中で理系の素養が必要だなと感じる時はどんな時ですか? O・N「単純に、お客様と機械の話をするときなんかは役に立ちますよね」

I・S「同じような製品を同じように売ってたんじゃ、競争には勝てない。僕らの強みは、別々のメーカーをコラボレーションして最適な製造ラインを実現できること。設計まで直接担当することはないけれど、やっぱり担当する機械のことだけじゃなくて、搬送装置のことだったり組立装置のことだったり、幅広く知識を持っていないと自分の言葉でお客様には説明できません。こういう時は、理系の発想力が大いに活かされる場面なんじゃないでしょうか」

O・N「あとは理由付けですよね。相手を納得させるためには、どんなふうにロジックを組み立てていけばいいか。そのセンスは、研究発表なんかをしてきた理系の方はかなり鍛えられていると思う。どんなプロセスを経て、この結果があるのか。それをきちんと論理立ててプレゼンテーションできる人は強いと思います」

S・Y「やっぱりお客様も理系の方が多いから、おのずとそういう考え方を求められてくるよね」

O・N「だから僕はいつも、“なぜ?”“どうして?”を繰り返すようにしています」

S・Y「こう言ったらお客様は何て答えるだろうと、とにかく必死に考えること。そうやって何パターンも仮説を想定して、それに答えられる準備をしていくことが、内容の濃い商談をする上ではすごく重要なことだと思う」

若いうちから大きな仕事にチャレンジできる。

--他の会社ではなく、伊藤忠マシンテクノスだからこそ感じられる仕事の面白さって、どんなものがあるでしょうか。 I・S「よその会社が悪いという意味ではなく、早いうちから責任ある仕事を任せてもらえることは、当社の大きな魅力だと思いますね。特にメーカーなんかでは、最初の数年は下積みでひたすら勉強の毎日というところが多い。でも、うちは即戦力。入社したての新人でもどんどん現場に行って、刺激的な体験ができる。これは自分の成長スピードを考えた時に、すごく大事なことだと思います」

O・N「それは僕自身も実感しましたね。ちょうど1年目の終わり頃、海外工場での装置の据付・試運転を自分ひとりが担当することになったんです。そんなのやったこともないし、最初はどうしようかと不安でした。こうした場における営業の役割はコーディネーター。現地で海外のメーカーとお客様のスタッフの間に立って、お互いの意思疎通を図った上で、細かく指示を出さなくちゃ行けない。大変でしたけど、いい経験になりました」

I・S「僕も若い頃に上司からある大手コピー機メーカーを引き継いだんです。その時に言われたのが、“お前が何か失敗してもフォローできるくらいの関係性はあるから、好き勝手やってこい”という言葉。あれはすごくホッとしたし、心強かった。だから、失敗を恐れずに自分がやりたいと思ったことを思い切りぶつけていけた。そんな頼もしい先輩がたくさんいるのも、うちの魅力だと思いますね」

目の前の仕事に全力で取り組むことが、自分の可能性を広げる。

--では、最後にこれを読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。 S・Y「よく募集情報のところに応募条件としていろんなことが書いていると思うんですよ。でも、僕の考えですが、たとえそれを満たしていなかったとしても、やる気があるなら苦手意識を持つことなくチャレンジしてほしい。仕事に必要なスキルは、仕事に揉まれていくうちに自然と身についていきます。だから、どんな仕事であっても大事なのは本人のマインド。やる気があれば、何でもできる。だから自分の信じた道を恐れずに突き進んでください」

I・S「たぶん就職活動をしているみなさんって、あれがやりたいこれがやりたいといろいろ考えている頃ですよね。その数が多い人ほど当社に向いている。なぜなら、商社の仕事は自分に興味さえあればどんな業界にでも足を突っ込んでいけるし、いろんなビジネスチャンスがある。たとえば、工作機械では搬送用にロボットが使われはじめているけど、目線を変えれば、そのロボットを介護の世界で使うことだってできる。そんなふうに業界の枠組みを超えて働きかけていけるのが商社の面白さなんですよ。逆に言えば、チャレンジ精神や好奇心がない人にとっては向かない商売。変化を恐れていたら、次が見えてきませんから。当社には、あれをやりたいこれをやりたいという想いを止める人は誰もいない。だからぜひいろんな面白いことにトライしたい人は飛び込んできてほしいですね」

O・N「ただ一方で、単にあれをやりたいこれをやりたいと言ってるだけではダメなのも事実。口先だけの人間は誰からも信用されませんから。自分のやりたい想いを貫くためには、まず目の前の仕事に全力で取り組むことが大切です。全力でぶつかっていけば、相手も全力で応えてくれる。どんな小さなことでも全力でやりきったら、また新しいことにチャレンジしたい気持ちも自然と沸き上がってくるし、周りもその姿をちゃんと見ているから、新しいチャンスを与えたいと思う。そうやって、どんどん自分の可能性を広げていってほしいと思います」

I・S「やばい。何か今の言葉、ぐっと来たわ。目の前の仕事に全力で取り組むことって言われて、僕、できてるかなと思った(笑)」

O・N「この言葉は、今、自分自身に言い聞かせてる言葉でもあるんです。やっぱり全力でやったら、お客様も信頼してくれますから」

S・Y「何だか一番先輩らしいコメントだったな(笑)」