導入事例

高精度・短納期を追求した部品加工

福島県・福島市 株式会社ユーコウパーツ様

横形マシニングセンタ「EC-300」


代表取締役 武田芳人氏同社加工物

高精度・短納期の部品加工で実績を上げている(株)ユーコウパーツは,2008年秋に,新たにHAAS社製横形マシニングセンタ「EC-300」(輸入・販売元:伊藤忠メカトロニクス(株))を福島工場に導入した。同社としては初めての海外メーカー製マシニングセンタ。導入決定の決め手は何だったのか。その背景には,仕事の進め方にも通じるきわめて合理的な考えがあった。

■高精度・短納期を追求
(株)ユーコウパーツは,1992年に現・代表取締役の武田芳人氏が,金型用材料の販売商社として設立した。創業から2〜3年目から自社内で加工を開始している。
  現在の事業内容は,全体の売上げに占める比率で見ると,各種材料の販売が15%,機械部品加工が60%,プレス金型部品加工が15%,輸入工具の販売などが10%となっている。

 同社では,「高精度・短納期」を創業以来の特長としてきた。「材料が入り,当日加工して,その日の夕方には宅配便で出荷」を同社の基本スタイルとして「短納期」を実現してきた。また,「品質」の維持・向上も同社にとって最重要項目のひとつと認識し,2008年に現在の工場に移転してISO9001,ISO14001を取得している。

■合理的な考えによるHAAS社製マシニングセンタの選択
  加工設備の中心を占めているのがマシニングセンタ。そこに2008年秋,同社としては初めて海外メーカー製のマシニングセンタ,HAAS社製横形マシニングセンタ「EC300」が導入された。それまで使用していた工作機械が古くなり,加工精度が悪化したため,その仕事を代替する目的での導入である。
  ここでの選択においては合理的な考えが貫かれている。HAAS社製マシニングセンタの採用に際しては「必要かつ十分な仕様と価格から"無印良品"の工作機械として採用」したという。流通がシンプルで価格がわかりやすいというのも安心感につながった。さらに,日本の工作機械メーカー以上に充実したサービス体制にも満足しているという。武田氏はHAAS社に対し「使用してトラブルなく"偉大な凡庸さ"は期待通り。普通の加工屋さんが気軽に買える普段使いの名機を提供し続けてもらいたい」とエールを送る。 導入する側から見た工作機械については,販売する側に合理性がほしいと言う。 日本国内での工作機械販売では,ユーザー側にも原因の一端はあるのだが,低価格競争とブランド指向という相矛盾する売り方が多く見られる。その点HAAS社のマシニングセンタはコンセプトが明確で,それが同社のニーズと合致したのだという。

深刻な不況の中にあって同社の売上げは,落ち込みはあるものの,それは小幅にとどまっている。自動車部品のような量産部品の製造は手がけておらず,また1社への依存は最大でも全体の3割を超えないように調整していることが幸いしているという

 2008年は,前年度20%増の4億円の売上げを達成したが,2009年の受注は,ある程度の落ち込みは避けられないと見ている。しかしすでに微細加工用マシニングセンタの導入を決めているほか,ウォータジェット加工機,高速マシニングセンタなどの導入も検討しており,今後も広い分野における難しい加工を追求して行く姿勢を示している。

出典:工業調査会『機械と工具』 2009年6月号


一覧へ戻る
ページ先頭へ